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D. J. Bernstein [Translated into Japanese by MAENO Toshinori] Internet publication djbdns
1. Domain Name Systemに関するノート
1.1. 別名(Aliases)
キャッシュがwww.espn.tvの情報を探しているとしよう。 www.espn.tvのCNAME レコードを見つけて、 それがwww.espn.go.comを指していたら、 www.espn.go.comについて同じ情報を探すことを繰り返すことになろう。 www.espn.tvはwww.espn.go.com.の別名(alias) と言われる。
RFC 1034 では別名は他の別名を指してはいけない(should not)こととされている。 しかし、現実にはある管理者がwww.espn.go.comを espn.go.comに対する別名だと設定することにした時に、 彼は www.espn.tvも変更すべきことは忘れてしまうだろう。 ---しかし、www.espn.tv が使えなくなったら、 利用者は文句を言い、叫ぶだろう。
CNAME chains should be followed, (「CNAMEの連鎖をたどるべきである」)と RFC 1034 (訳注 3.8 節)にはある。
別名(Aliases)は gluelessnessと同様 DNS クライアントの時間とメモリを使う。 キャッシュでは何段までの別名を扱えるようにすべきだろうか。 現在、dnscache は 4段までの別名を許している。 当面は十分に思えるが、ずっと十分だろうか。
すべての CNAME レコードを消すことを推奨する。 DNS は別名などなしで設計すべきだった。
2000-02-29 訳:前野年紀