1. DNSのセカンダリサーバ

1.1. 役割についての大きな誤解

1.1.1. 問い合わせに使われるサーバ

DNS関係のドキュメント(RFC 1034, 1035)で primary, secondaryという区別している ケースでは zoneの master fileを管理しているか、zoneデータを他からもらってくるかの違いを示しています。 zone 転送関連のRFCでは master server, slave serverという言葉も使われています。 きちんと当該ドキュメントの中で定義して使われているものなので、 ドキュメントから離れても通用する言葉だと思わない方がいいでしょう。

隠れプライマリ: DNS サーバとしては登録されていないが、 ゾーンデータを 管理しているサーバ

1.2. セカンダリサーバは必要なものか

個人でドメインを取得、運用されるケースが増えています。 ネットワーク接続点がひとつしかないケースでも DNSサーバを複数設置しなくてはならないのでしょうか。 そうではないと筆者は考えます。

登録されていても動いていないサーバや動いていても不正な返事をするサーバは害になります。ない方がましです。

しかし、複数サーバを要求しているISPもみかけます。 [http://D/third-party.html 第三者 DNS サービスの問題]、特に「第三者 DNS サービスに関する間違った議論」を読んで、 よく考えてご自分で判断してください。

[http://jprs.jp/dotjp/faq.html 汎用JPドメイン名FAQ]

属性型(組織種別型)および地域型JPドメイン名を管理しているJPNICの文書 [http://www.nic.ad.jp/jp/regist_search/dns.html JPNIC: ネームサーバの設定手続き(有効期限:2001年 12月 31日)] の [http://www.nic.ad.jp/jp/regist/db/doc/db-guide.html JPNIC データベース 登録・変更ガイド:一般向け ] の

 ・「ドメイン情報」の [ネームサーバ] は、ドメイン名の正引きのため設定
     情報として扱われます。また、原則として最低2つ必要です。

とあります。

原則とはいえ、 [http://D/parents.html#multiple-servers 『迷惑な制約: 複数サーバ』] に該当します。

でも、ひとつだけでも受理されたという話も聞きました。