メイルサーバの引越について、ここに記述してください。
メイルサーバ管理 は前提知識とします。 まともに管理されていないものが、すんなり移転できると思うのは間違いです。
1. メイルサーバの引越
引越の最中もメイルはできるかぎり受け取るようにします。
- それも複数のメイルサーバに分散することなく一台のサーバに配送するものとします。
SMTPでは送信時のエラーは送信側の再送機能によりカバーされることになっています。
- つまり、受信サーバが停止しているときには、メイルは送信サーバ側で保留されていて、 しかるべき時間のあと、再送が試みられるということです。
2. 引越の手順
一番確実で、かつ遅延も少ない手順を考えましょう。
2.1. メイルサーバでの準備
メイルサーバのアドレス切り替えが完了するまでは新旧両方のサーバを動かしておけば、遅延は少なくてすみます。
旧サーバに届くメイルは新サーバへ転送するように設定します。(-> メイル管理)
- 新サーバに届くメイルは普通に配送(受信)します。
2.2. DNS MXの設定と配送の確認
- できれば、事前に旧サーバを指すMXのTTLを短く(小さく)設定しておきます。
- 新サーバを最高順位のMXとして追加します。(いきなり切り替えても、転送設定をやってあれば問題はおきないが。)
- 新サーバにメイルが届くことを確認します。
- 届くなら、旧サーバのMXレコードは削除してよい。
- 新サーバにメイルが届くことを確認します。
こうしておけば、多くのメイルは直接新サーバに届くようになります。(それを確認する方法は演習問題)
- 旧サーバに届けられたメイルは旧サーバが新サーバに転送します。
旧サーバのMXのTTLが満期になっても、旧サーバに届くメイルはなくならないかもしれません。
- 多くはspamが疑われるもののはずです。
旧サーバのメイルサービスを停止させます。
- 安心できるだけの適当な時間がすぎたら、停止です。:-)
これで完了です。 DNSの浸透遅延などという現象(?)は存在しません。
メイルは切れ目なく、新サーバに届くようになったはずです。
-- ToshinoriMaeno 2011-04-15 14:18:20